能登半島地震の大被害はまだ目に焼き付いていますが、令和6年11月9日土曜日はニュータウン地区をあげての防災訓練の日。朝8時からは黄色い旗による安否確認訓練、その後の午前中には中沢小と旭中の地域防災拠点で避難所開設訓練が実施されました。
ニュータウン地区の特徴は地域の小中学校の児童生徒も参加して防災訓練が実施されること。この日は中沢小6年生と旭中1年生が大人と一緒に訓練に参加、まさしく地域あげての訓練となりました。
ニュータウン連合町内会・11町内会が力を入れているのは大震災直後のご近所の安否確認を迅速に行えるようにしていること。被災後、家族や家の安全確認、通電火災防止のためのブレーカー切りの後に、無事な人は玄関前に黄色い旗を掲げ、各町内会の赤いプレートが掲げてある「災害時ご近所場所」に集合。集まった住民で手分けして黄色い旗が出ていないお宅を訪ね、安否確認・救出を行うというもの。この訓練には旭中の1年生も参加し、いざという日に備えています。
中沢小の防災訓練では能登半島地震でも問題になっていたトイレ不足と防犯対策、そして調理での節水対策に工夫が。
①在宅避難者のご家庭のトイレ確保のためにトイレパックの利用方法を参加者全員に旭中1年生が説明。
⓶避難所の屋外に設置する「はまっこトイレ」に防犯ブザーを設置。
⓷防災拠点に避難する人だけでなく在宅避難の人も救援物資などの入手に必要な「避難者カード」の説明。
④調理は基本的にすべて鍋を汚さないポリエチレン袋に詰めての調理を徹底。
⑤避難生活での口腔ケアの仕方、エコノミークラス症候群防止のマッサージ方法の講習(写真はありません)
旭中の防災訓練で目に付いたのは寒さとプライバシー対策と夜間の明るさ確保。
①冬季間の寒さを想定して、寒さ対策の段ボールベッドや畳の設置訓練。
⓶特に女性のプライバシー確保のために着替えや授乳時のテント設置訓練。
⓷夜間の照明確保のために電球をぶら下げた「スズランケーブル」の設置訓練
今後も11月に限らず、年間を通して地域あげての防災力向上に努めていきたいと考えていますので、皆さまご協力お願いします。